なにもないすべての日に

ブログ?を書くのは久しぶりです。インターネットの恩恵を受けに受けて受けまくって育ちましたがブログとサイトとホームページの違いがわかりません。ホムペが流行った時代にホムペを作ったと思うのですが、正直あれがなんだったのかも、よく、わかりません。

今日は台風を言い訳に、学校に行く予定をとりやめにして、けれど、珍しくそんな怠惰な自分に鞭打って学校に行こうと思ったのに、念のために調べてみたところ用事のある建物は祝日で休館日らしい。ので、メイクをするために出したお道具は全部無駄になり、鏡の中で乳液を纏っててらてら光る間抜けな顔をかといってどうすることもせず、今日は、今日も、部屋で過ごしました。

最近知ったのですが恐ろしいことに何もしなくても1日は終わります。過去に中学生だった頃、なんでかわからないけど何もできませんと言ったら通っていた塾の塾長が、「遊びたいだけ遊べば遊ぶことにも飽きる」と言っていました。それが本当なのかはわかりませんがとにかく何もしないことには飽きたことがないし何もしないまま1日は終わります。恐ろしい。なんとなく洗濯が終わって散らばったままの4着くらいの下着を三時間かけて片付けて、たまにスマホの画面に乗せた指を動かして、それで1日は終わりました。何をしていたのかサッパリわかりません。何かくだらない文章を読んだ気もするし、何か書いた気もするけど何も覚えていません。

つい数時間前にわかったことですがわたしは、わたしが何もしないのは父に何も言われたくないからです。食事もお洋服もメイクも外出も、時に勉強も、音楽を聴くのも本を読むのも全て、何か言われるのが嫌だからです。否定されたくないし、非難されたくない。ない、ないの気持ちで今日が終わりました。ない、ないの気持ちはかけたことを忘れたメガネの様で、気がつくととても違和感があるけど外すととても不安になるのです。親元を離れて外泊をすると何故かとても悪いことをしている様な気持ちになるのと同じ。誰かに責められる気がする。何も悪いことしてないのにね。

わたしの部屋のあらゆるところに積んである本には全てブックカバーがかかっています。ジュンク堂のブックカバーは安心の色です。わたしのこころを覆う、こころを形作る本を隠してくれます。皮脂や咄嗟のコーヒーなどよりも、ずっとこわいこわい敵から、家の中に部屋の中に現れる陰から本だけでなくわたしのこころを守ってくれます。あなたに言われた言葉のひとつひとつ、わたしは忘れない。

全てのことにブックカバーがほしい。安心の色がほしい。外にいるときでなく、家にいる時に、わたしはいつもわたしが隠れられるほどのあの安心の色を探している